カミナリベラ

ベラ科


幼魚:撮影 2013年2月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-5m 大きさ約35mm

カミナリベラ 学名 Stethojulis interrupta
スズキ目 / ベラ科 / カミナリベラ属
英名 Cutribbon wrasse
生息域 千葉県以南 ~ 琉球列島、西部太平洋域、インド洋など。

岩礁域のガレ場や瓦礫混じりの砂底、タイドプールなどにて、少数匹の群れを成して
生息しており、時にはキュウセン属など他の種とも混じります。
幼魚の頃は体地色は白色にて、体側面の正中線上と背部に太い暗褐色の縦帯が有り、
成魚の雄の体地色は茶色みがかった緑色にて、頭部の先から眼を通り尾柄部までと
胸鰭の基部まで、また吻端から尾柄部までのそれぞれ水色の縦線が入る事などが特徴
です。
成魚の雌は上半身が黒みがかった緑色で下半身は白色にて、体側面の正中線上に
細長い黒斑があり、腹部には黒点が規則的に並びます。


成魚の雄:撮影 2013年2月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-12m 大きさ約150mm

成魚の雄:撮影 2017年4月:高知県大月町柏島 水深-5m 大きさ約100mm

本種の雄では頬部の水色縦線が1本であるのに対して、近似種の アカオビベラ の雄は
頬部に水色縦線が2本ある事で識別が可能です。


成魚の雄:撮影 2013年8月:三重県尾鷲市三木浦 水深-18m 大きさ約150mm

また幼魚、成魚の雄、雌でそれぞれ体色が異なる事から、過去には雄は別種として
考えられていて、 ニジベラ と呼ばれていた頃もあります。

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