トマリヒイロテンジクダイ

テンジクダイ科

撮影 2016年1月:インドネシア・バリ島 トランベン 水深-25m 大きさ約70mm


撮影 2007年4月:パラオ ブルーホール 水深-35m 大きさ約70mm


撮影 2008年10月:パラオ ブルーホール 水深-35m 大きさ約80mm

トマリヒイロテンジクダイ  学名 Zapogon evermanni
スズキ目 / テンジクダイ科 / トマリヒイロテンジクダイ属
英名 Cave Cardinalfish、Evermann’s Cardinalfish など
生息域 八丈島、和歌山県串本、沖縄県伊江島・宮古島、西-中央太平洋、モルジブ、
    チャゴス諸島、モーリシャス諸島、西インド諸島など

珊瑚礁域の洞窟内や岩壁や根の大きな亀裂の奥深くなど、光届かない所に隠れる様に
生息しております。
吻はやや尖り、体高は第2背鰭の基部の後端まで高くその後方の尾柄部は2/3ほどの
高さに低くなり尾柄部は長めです。
体地色は薄桃色にて体側面に幅広い橙色の横帯が4本入り、吻端から眼の上を通って
鰓蓋の上部辺りまで黒色の縦帯が入り、第2背鰭の基部の後方に黒色と白色の斑紋が
入ります。

参考までに和名は本種の発表に貢献された、宮古島のダイビングの開拓者である
ダイビングショップ「24°North」のオーナーの渡真利将博さんの名前を献名されて
おります。
過去のブログサイトで本種を報告した際には渡真利さんからコメントをいただいて
献名に至る経緯を教えて頂き、凄く感動いたしました。

本種は脅威を感じたり威嚇行為の時などは体色が濃くなり、最後には全身が橙色へと
色彩が変わります。
見つけて撮影し始めた頃は

撮影を続けていくと色彩が濃くなりだし

最終的に全身が濃い橙色へと変色します。

撮影 2015年4月:フィリピン・マクタン島 水深-28m 大きさ約80mm

また本種もテンジクダイ科の生物の多くに見られる様に夜間では背面にメタリック調の
蛍光色が現れます。

撮影 2013年6月:フィリピン・マクタン島 水深-23m 大きさ約70mm
しかし日中では


撮影 2015年1月:フィリピン・マクタン島 水深-23m 大きさ約70mm
このように背面にメタリック調の蛍光色は見られません。
今回掲載した写真はほとんどが夜間に撮影した写真にて、日中の写真は残念ながら
ほとんど撮っておりませんでした。

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