雄:撮影 2013年10月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-23m 大きさ約70mm
本日観察報告のハゼは毎年内浦ビーチがオープンして間もない水温が高めの頃は
ビュンビュン飛んでますが、水温が23度を切った頃から着底している姿が多く
なってしまうハゼ。
なので南紀地方を潜られる方で本種の撮影をするなら、毎年10月にオープンして
直ぐが狙い目ですよ。
撮影 2013年10月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-23m 大きさ約70mm
撮影 2017年10月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-18m 大きさ約50mm
雌:撮影 2017年10月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-18m 大きさ約70mm
クサハゼ 学名 Vanderhorstea Sp
スズキ目 / ハゼ科 / ヤツシハゼ属
英名 Majestic shrimpgoby
生息域 小笠原諸島、千葉県以南 ~ 大隈諸島の太平洋沿岸、琉球列島、
インドネシアなど
内湾の中程から湾奥にかけての泥底や軟泥底、砂泥底、水深が1m~50mあたりに
テッポウエビ類と強制して単独かペアで生息しております。
体型は細長く体地色は薄く灰色がかった水色にて、体側面に2本の黄色の縦帯が
入りますが後半部は輪郭が不明瞭になります。
雄と雌は第1背鰭の形状が異なりますが、腹鰭同様にどちらも透明色で黄色の
斑点が散在し、第2背鰭と腹鰭は透明で鮮やかな青色で縁取られます。
撮影 2017年10月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-22m 大きさ約70mm
雌のお腹がふっくらと。
子供:撮影 2017年10月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-22m 大きさ約30mm
また海外の図鑑などに掲載されている近似種の V.nobilis は第1背鰭が透明色で
不鮮明な大きな斑紋が入る事などで識別が可能です。
本種は1975年に Vanderhorstea Spとして和名が付けられましたが未だに学名の
種小名が確定されてないようです。
ツバメクサハゼ V.steelei が、2008年に学名が2015年に和名が付けられた
と言うのに、早く付けられるといいですね。
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