カタグロホホスジモチノウオの若魚

ベラ科



カタグロホホスジモチノウオの若魚 学名 Oxycheilinus orientalis
スズキ目 / ベラ科 / ホホスジモチノウオ属

撮影 2013年5月:高知県大月町柏島 レッドロック 水深-35m 大きさ約40mm
英名 Slender wrasse
生息域 高知県、屋久島、沖縄諸島以南の琉球列島、台湾、福建省、
    南沙群島、アンダマン海、紅海、タンザニア、インドネシア、
    マーシャル諸島、ウェーク島、サモア諸島など。

岩礁域や珊瑚礁域の水深が 8m~63mほどにて、礁斜面や藻場、瓦礫や
転石混じりの砂底などに単独で生息しております。
体形は側偏し細長く、体色は頭部も含む体側面の上方は赤みの強い橙色で、
下方は黄色みが強い橙色にて、体側面中央に鰓蓋から尾柄部まで眼径と
ほぼ同じ幅の太さの赤みの強い橙色の太い縦帯があり、それらは体側面に
不連続で入る6本の不明瞭な薄黄色の横帯で途切れます。

幼魚から若魚の頃の体色は成魚の体色と比較して小さいほどて薄黄色の
部分が多く、吻端から尾柄部まで入る体側面中央の太い縦帯の眼の後部に、
4つの赤色から黒色の斑点が四角形を描く様な角の位置に入るのが特徴です。

ところで今回の観察時に 1点だけ不思議な事がありました。

何とか全鰭全開真横どピン写真が撮りたくて、本種を追いかけながら
撮影している内に上の写真の様な色彩に変化しました。

ギラギラど派手色彩ではありませんので、婚姻色では無くナイトカラーと
思われますが、昼間の撮影で岩陰の中でも無くストロボを浴び続けて感覚が
麻痺したんでしょうか?

当時は年間約10,000枚ぐらい生物写真を撮ってましたが、夜間に潜って
ナイトカラーになってたのがライトとストロボを当て続けていたら昼間の
色彩になった経験は沢山あれど昼間にナイトカラーに変色するのは初めて。
でも1度に両方の色彩が観察できて、2倍得になった気分でした。

コメント