本種は過去に サンゴイタチウオ として報告させていただきましたが、2018年に
高知大学の遠藤先生が アカネイタチウオ科(新称)Dinematichthyidae を発表され、
それを機に再度調べ直してみると本種の間違いでした。
アカネイタチウオ 学名 Dinematichthys iluocoeteoides
アシロ目 / アカネイタチウオ科 / アカネイタチウオ属
撮影 2015年9月:フィリピン・マクタン島 水深-12m 大きさ約30mm
英名 不明
生息域 奄美大島、加計呂麻島、西部太平洋域など
水深が19mまでの珊瑚礁域や珊瑚礁外縁部にて礁瓦礫や瓦礫の中などに生息して
おります。
体地色は全身と全ての鰭が黄色や黄褐色にて、背鰭・臀鰭と尾鰭が分離している
事や前鼻孔の位置が高く上唇緑辺から離れている事、前鰓蓋骨の鱗域が頭頂部まで
広がる事などで本種と同定できます。
近似種の リュウキュウイタチウオ Alionematichthys riukiuensis や
シノハラリュウキュウイタチウオ A.shinoharai は、前鰓蓋骨の鱗域が頭頂部まで
広がらない事などで識別が可能です。
撮影 2013年6月:フィリピン・マクタン島 水深-8m 大きさ約30mm
こちらは上記の画像より約2年前に Nikon D800 で撮影した物ですが、残念ながら
頭部を拡大しても鱗の有り無しの差など出来ませんでした。
上記の画像はD810 で撮影した物で頭部の拡大画像で識別できました。
D810 とD800 の有効画素数にそれほど差はありませんので、単に自分の撮影スキルの
問題のようです。
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