ミサキスジハゼ

ハゼ科

撮影 2012年10月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-13m 大きさ約25mm 

本日は約20年間水中生物を観察してきて、何故か2012年にだけ2ヶ所で観察出来た
ハゼ科の生物の報告です。




撮影 2012年8月:越前町 学校下 水深-5m 大きさ約35mm  

ミサキスジハゼ 学名 Priolepis borea
 スズキ目 / ハゼ科 / イレズミハゼ属 
生息域 青森県~熊本県の日本海・東シナ海沿岸、千葉県小湊~愛媛県愛南の
    太平洋沿岸、瀬戸内海、屋久島、済州島、台湾など。

水深が20m位までの岩礁域にて、転石の下や岩壁の亀裂状の穴奥等に潜む様に
して単独で生息しており、イレズミハゼ属としては珍しく温帯域種です。
体地色は暗褐色にて頭部から胸鰭基底部にかけて 5本の太い白色横帯が入り、
胸鰭基底部より後方の体側面には横帯が無いことや、第一背鰭の棘は伸長しない
こと等が特徴です。 

本種は元々光を嫌いがちなイレズミハゼ属の中でも、極めて光を嫌う性質を
しており、撮影する為にターゲットライトを当てると直ぐに穴奥に隠れて
しまいます。
そこで今回の写真撮影は ホムラハゼ を撮る時の様に、赤色のターゲットライトを
用いてみたところ、これが正解でした。

どうやらこの手の隠れ系のハゼには、赤色が正解の様ですね。

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