ミナミウバウオ 学名 Lepadichthys trishula
スズキ目 / ウバウオ科 / ミサキウバウオ属
撮影 2012年5月:和歌山県串本町 串本DP前 水深-2m 大きさ約30mm
日本固有種
生息域 和歌山県串本、高知県柏島、奄美大島、沖永良部島、沖縄本島、
伊江島、慶良間諸島、石垣島など。
岩礁域や珊瑚礁域の潮だまりから水深 6mほどにて、岩壁の切れ目や
隙間などで、多くはガンガゼ類の奥に腹部にある吸盤で張り付いて
生息しております。
吻が長く体地色は黄褐色から茶褐色にて頭部の色彩は濃く顎部は白色、
頭部の唇から眼の上を通り後方までと、吻端から頭頂部に入る計3本の
黄白色の縦帯が入ります。
本種は過去には Lepadichthys coccinotaenia の学名が付けられており
ましたが、2020年2月に鹿児島大学総合研究博物館の研究チームにより
L.coccinotaenia はインド洋南西部のみに分布する種にて日本国内に
生息する個体群は別種の新種であり、日本固有種で有るとの研究結果が
発表されました。
従って過去の文献やWeb掲載では L.coccinotaenia の学名記載が多く
見られますが、現在では L.trishula が正しい学名になります。
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