ビイドロカクレエビ

カクレエビ亜科

本日はどこの海にも居そうでなかなか居ない、そんなカクレエビの報告。
内浦ビーチなら必ず観察出来ます。





撮影 2008年2月~2016年11月:和歌山県紀伊大島須江 内浦ビーチ
                 水深-20~22m 大きさ約15~20mm

ビイドロカクレエビ 学名 Ancylomenes adularans
十脚目 / コエビ下目 / テナガエビ科 / カクレエビ亜科 / Ancylomenes属
生息域 伊豆半島以南 ~ 長崎県、琉球列島、台湾、北部オーストラリアなど

内湾の砂底や泥砂底に生息しており、イソギンチャク類や水底に体を潜らせて
いる生物などをホストとしておりますがホストへの依存性は低く、外敵等からの
脅威を感じるとと浮遊して逃げていきます。
多くのカクレエビ亜科の種はホストの側にて姿勢はそのままで上下左右に動いて
おりますが、本種は全身を横方向左右にフラフラと斜めに傾けて動いております。
体地色は透明にて、頭胸甲から腹節にかけ白色の横帯が複数入り赤色と白色の
細斑点が散在しており、鋏脚の先端と間接部や尾鰭の両端が青色、尾鰭のその
内側は白色です。

本種は千葉県立中央博物館分館海の博物館の奥野先生により、長崎の辰ノ口で
標本が採取され論文を発表された事から、長崎のガラス細工にちなんで、和名の
ビイドロが付けられたそうです。
その辰ノ口では本種は ムラサキハナギンチャク をホストとされている姿が多い
そうですが、自分が観察してい紀伊大島須江の内浦ビーチでは ムラサキ
ハナギンチャク
自体が少なく、水底に隠れている生物をホストとしている姿を
多く見ます。


撮影 2010年10月:沖縄本島 レッドビーチ 水深-20m 大きさ約20mm

尚、本種の学名は発表された当初は Periclimenes adularans とされておりましたが、
2010年に新属の Ancylomenes が創設され、 Ancylomenes adularans の学名に
改められました。

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