オオマルモンダコ

マダコ科


撮影 2014年4月:フィリピン セブ島 水深-8m 大きさ頭長約50mm



撮影 2012年4月:フィリピン マクタン島 水深-5m 大きさ頭長約80mm

オオマルモンダコ  学名 Hapalochlaena lunulata
 タコ目 / マダコ科 / ヒョウモンダコ属
英名 Blueringed octopus
生息域 琉球列島以南 ~ 西部太平洋域など

珊瑚礁域の岩肌や、瓦礫まじりの礁湖や礁池などに単独で生息しております。
普段は岩肌や海草などに似せた地味な体色で擬態しておりますが、興奮すると
蛍光色の青い輪が体表面に浮かび上がり、更に興奮が増してピークに達すると
体色が黄色に変わります。

南紀あたりでも観察できる近似種の ヒョウモンダコ の模様は、腕部は輪状の
模様で、胴部 ( 一般的に頭部と呼ばれる所 ) は線状の模様なのに対して本種は
胴部も輪状の模様であることで識別が可能です。
本種も ヒョウモンダコ と同様に、唾液の中に神経性毒のテトロドトキシンを
持っていて、身の危険を感じるとこの唾液を吐いたり、噛みついて注入したり
します。
噛まれてもさほど痛みは無いらしいのですが、かなり強い毒なので神経マヒや、
呼吸困難となり、心肺停止など最悪の場合は死に至るらしいです。


最初に見つけた時は、こんな風に擬態して隠れております。


判りづらいかと思いますので、ちょっと筆を入れてみました。


そして脅威を与えて昂奮させると、こんな風に体色を変化させてきます。
くれぐれも知らずにつかんでしまわない様に注意が必要です。

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