おそらく久しぶりに撮影したとしても同じだと思いますが、昔から群れでいる生物の
全鰭全開写真撮影を苦手としております。
単独とかペアぐらいなら集中して撮れるんですが、群れで遊泳されてるとターゲットが
絞りにくくて。
本日ははそんな画像です。
撮影 2012年10月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-5m 大きさ約100mm
撮影 2012年2月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-5m 大きさ約100mm
撮影 2017年2月:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-8m 大きさ約120mm
マアジ 学名 Trachurus japonicus
スズキ目 / アジ科 / マアジ属
生息域 北海道以南の日本全域、朝鮮半島、台湾、黄海、東シナ海、南シナ海など。
大陸棚域を含む沖合から沿岸の中低層域に生息しており、稚魚の頃は浮遊性が強く表層の
流れ藻に付いたり、幼魚の頃は内湾域にも生息します。
体型は細長く即偏しており、稜鱗(りょうりん)が大きく、側線の全体にある事が特徴にて
小離鰭(しょうりき)はありません。
体色は背側は黄褐色から暗青褐色にて、腹部は銀白色にて暗色の横帯が入る事もあります。
幼魚:撮影 2013年3月ナイト:紀伊大島須江 内浦ビーチ 水深-12m 大きさ約30mm
名前の由来は、食べると非常に美味しい事から、味の良いサカナの意味で”アジ”と名付け
られたと言うのが一番の定説ですが、群れを好む習性から魚がよく集まる場所を昔から
網代(アジロ)と言うので、アジと呼ばれる様になったと言う説もあります。
一般的に市場やスーパーなどに流通しているのは、日本近海の沖合の16度~17度の水温の
海域を、大きな群れで回遊している黒っぽい体色をしたクロアジと呼ばれているマアジで、
今回撮影した画像の様に、回遊せずに沿岸の浅瀬に生息している体色が黄色っぽいものを
キアジと呼ばれております。
クロアジと比較してキアジは脂ののりが良く、味も格別で更に取れる漁獲量も少ない事から、
あまり一般市場に出回らず、料亭等に出荷されております。
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