アジメドジョウの幼魚

ドジョウ科


アジメドジョウの幼魚  学名 Niwaella delicata
 コイ目 / ドジョウ科 / アジメドジョウ属

撮影 2012年7月:三重県紀北町 水深-30Cm 大きさ20mmぐらい
日本固有種、環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類
生息域 富山県、長野県、福井県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府など。

河川の上流から中流部の水が清澄な場所に生息していて、岩や石などの上に付着する
珪藻類を食しており、流れの弱い河川の瀬や淵だけで無く、流れが速い場所でも観察が
できます。
寿命は約3年と考えられており、晩秋の頃に伏流の水底に潜り越冬し、1月から3月頃に
伏流の水中で産卵が行われて5月から6月には稚魚の姿が見られ、今回の写真の個体は
それらが成長した姿かと思われます。

成魚の体長は 70mm~100mm程になり、他のドジョウ類と比較すると体形は細く、
背鰭と腹鰭が体の中心部より後方に位置しており、体側面の中央部から背面部にかけて
暗色の虫食い状の斑紋が入ること等が特徴ですが、斑紋が雲状や点列になることも有り
生息地域や個体によって変異が多く見られます。
また口は頭部の下に位置し半月型にて唇が厚く吸盤状になっており、その口で石に吸い
付く様に伝い泳ぎをします。

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